2014年1月17日金曜日

「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行


 本日、2014年1月17日、「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行されました。
 以下、1月10日の担当大臣の記者会見要旨です。


森内閣府特命担当大臣記者会見要旨

発言要旨 <子どもの貧困対策の推進に関する法律の施行について>
 おはようございます。私からは1点ございます。
 子どもの貧困対策の推進に関する法律の施行についてです。 本日の閣議で、昨年6月に制定された子どもの貧困対策の推進に関する法律について、 施行日を定める政令等の関係政令を決定いたしまして、 同法は1月17日に施行することといたしました。
 子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、 必要な環境整備、教育の機会均等を図る子どもの貧困対策、大変重要でございます
 今後、内閣府としては、具体的な施策を担当する文部科学省、厚生労働省と連携して、 大綱の策定作業を進めることとしておりまして、法律に基づく取組を着実に進めてまいりたいと思います。
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 6月の国会、全会一致で成立した法律です。当初、野党案にあった貧困対策の「数値目標」が削られたことには大きな不満が残りますが(…行政の責任をあいまいにするものです)、法律が施行されたことは、対策に一歩踏み出したこととして喜びたいと思います。
 今後、国・都道府県などにおいて、子どもの貧困対策の計画が立てられ、具体的な支援策に取り組むことになります。その計画立案及び支援策の具体化の段階において、日々子どもの貧困の現場と向き合い試行錯誤する私たちの意見を、積極的に発信していきたいと考えています。

 「子どもは生まれる家も、地域も、国も選べない」

 にもかかわらず、貧困をきっかけに生じるさまざまな困難を「自己責任」として、子どもに引き受けることを求める場面が、この社会の中にはあります。
 私は、これらを「許容することができない差別問題」として考え、スクールカウンセラーとして出向く学校を中心として対応に奮闘するとともに、さまざまな発信をしてきました。昨年は反貧困全国キャラバン2013・スタート前夜集会において、「なくそう! 子どもの貧困 ―誰もが健やかに育つ社会を目指して」という講演もさせていただきました。

 「特別支援教育を専門とする人間が、なぜ貧困問題に取り組むのか?」とよく言われますが、子どもの貧困はその生活(いま、ここ)にかかわることのみならず、その人格の形成にも大きな影響を及ぼします。つまり、教育の課題でもあるのです。
 
 「生を享けるすべての子どもが健やかに育ち、育てられるように…」

 その願いを実現するために、自分にできることは何か考え続けたいと思います。


※数値目標について

 私は、なんでもかんでも「数値目標を立てて…」ということには賛成しません。とりわけ教育の現場においては、その目標が一人歩きし、子どもの最善の利益とは齟齬をきたすことが多々あり、注意が必要です。
 一方、同法律で数値目標をなくしたことは、行政(大人)の責任をあいまいにしたものとも考えられ、こちらには目標が必要だったと考えるのです。
 …子どもたちには、学力をはじめとして「数値目標」を設定して「頑張れ、頑張れ…」と尻を叩くのに、大人は免責???…と考えてしまいます。 
 「大人はズルイ!」と思うのは、私だけでしょうか?

 なくそう! 子どもの貧困 全国ネットワークのHP